顎関節症の症状



顎関節症の代表的な症状は次の3つです。「あごが痛い」、「開口障害」、「関節雑音」。これら症状が単独で出る場合もあれば、複合的に生じる場合もあります。

日本顎関節学界の定義では、「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節雑音、開口障害ないし学運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靭帯障害、関節円板障害、変形性関節症などが含まれている」とされています。

慢性疾患という名が示すとおり、慢性に(ゆっくりと)症状が経過していく病気の群をひとまとめにしたものです。顎関節症では、上に上げたいくつかの特徴的な症状を抱えていれば、細かな病状や原因が異なっていても、ひとまとめにして顎関節症としています。そのため人によって病状や原因もさまざまで、とられるべき対処も人それぞれということになります。

当サイトでも症状をアンケートしてますが、ここでは一般的だと思われるものを管理人の判断で紹介させていただきました。掲載内容が今後変わることもあるかと思いますので、参考程度に御覧ください。




■あごが痛い
痛みが生じる箇所もさまざまで、顎間節部や顎周辺部、頬やこめかみ、歯が痛むなど比較的あごに近い部位から、肩、首など、少し離れた部位の痛みやこりなどを訴える患者さんも中にはいるようです。あごに近い部位だと開口時に痛みが生じることが多いようです。

ただ、等サイトのアンケート結果から、圧倒的に首や肩の症状を訴える患者さんが多いという結果も出ています。あくまで簡単なCGIによるアンケートでまた1人で何回も投票できるという仕組みから、信頼あるデータとはいえないのですが、一患者として管理人も同じような症状を抱えていますし、無視できない結果ではないかと個人的には思います。


■開口障害
口が十分に開かない、開きに制限があるなどといった症状です。突然症状が出てくるケースや、徐々に開口幅が狭まってくるケースなどがあるようです。開き具合の判断は大体人差し指から薬指までの3本(40〜50mmぐらい)入るかどうかが目安です。2本(30mmぐらい)しか入らない場合だと、開口障害が生じている可能性があります。

他にも開口障害として口が開かない以外に、まっすぐに口が開かない、左右に蛇行して口が開くなどといった症状もあげられます。

開口障害には筋肉の緊張によるものと、関節円板の障害によるものとの2つに大きく分類できます。


■関節雑音
開口時に音がするといった症状です。「カックン」、「コックン」、「ジャリジャリ」、「ミシミシ」などといった音がします。



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