顎関節の構造と働き



顎関節は側頭骨のくぼみ(下顎窩=かがくか)に、下顎頭が入り込む構造をしています。下顎窩と下顎頭の間には、関節円板と呼ばれるクッションの役割をする線維状の組織があります。

顎関節の関節組織は関節包と呼ばれる繊維性の膜で覆われていて、関節包の内側には滑液を分泌する滑膜があります。滑液は潤滑液として関節の動きをスムーズにするだけでなく、関節円板や骨表面の線維軟骨に栄養を運ぶ働きもあります。

顎関節の働きですが、最初に下顎頭が少し回転して下顎窩からはずれ、前方に滑り出します。下顎頭は下顎窩から前方にある関節隆起をそって動くので、側頭骨と下顎頭両方に強い圧力がかかります。関節円板は間に入ってクッションの働きをすることでその圧力を上手に逃がしているのです。






・横から見た図
・後ろから見た図

・関節円板周辺の断面図





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