顎関節症の原因



顎関節症の原因については、 いまだはっきりとはしていません。 症状自体さまざまですし、 原因を明確に特定できている状況ではないのです。

では今、顎関節症の原因は どのようにとらえられているのでしょう。




これまでは噛み合わせ(ここではあくまで口を閉じたときの上下の歯の当たり具合を噛み合わせとしておきます)が原因だとされてきました。これは顎関節症患者で噛み合わせの異常を抱えている方が多く、また噛み合わせを治療することで、症状が改善するというケースが少なくなかったためです。

しかし現在では顎関節症多因子説が有力です。これは顎関節症の原因はさまざまで、多くの因子が重なり合って症状が発症するという考え方です。この説では噛み合わせもあくまで一因子に過ぎません。他にも歯ぎしりや、くいしばり、偏咀嚼や、精神的要因など、複数の要因が関与しており、それらの合計が、耐久限界を超えたときに初めて顎関節症が現れるといったものです。したがって、いくつかの要因が考えられるとしても、それが耐久限界を超えない限りは症状として発症しないというわけです。また耐久限界といってもそれには個人差があるようで、人によって、顎関節症を発症しやすい人、しにくい人に分かれます。

管理人個人の見解としては、多因子説もまだ確固とした説とはいえないような気がします。あくまでひとつの説ではないでしょうか。また噛み合わせの考え方にしても、ただ単に上下の歯の当たり具合だけで判断できるようなものではないような気がします。じゃあどういったものなのかといわれてもこまりますが、まだまだ検討の余地の高いキーワードのように思うのが管理人の個人的見解です。







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