顎関節症の原因のひとつとして、考えられているプラキシズムとはいったい何なのかについて、解説していきます。プラキシズムとは、クレンチング(くいしばり)、グラインディング(歯ぎしり)、タッピング(上下の歯をカチカチ鳴らす)の3つをさす言葉です。
中でもクレンチングとグラインディングは、顎関節症患者の多くに見られる症状だそうです。顎関節症の治療でよく見られるスプリントと呼ばれるマウスピースのようなものがありますが、これもクレンチングやグラインディングを軽減することを目的として利用されることが多いものです。(それ以外の目的で利用されることもあります。スプリントには用途、形状などでいくつもの種類があります。)
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■プラキシズム
├ クレンチング
├ グラインディング
└ タッピング
■クレンチング(くいしばり)
クレンチングは何も力仕事に従事しているときだけにしていることではなく、仕事や勉強に集中している時、寒さをこらえているときなどにも、無意識のうちにしています。また就寝時にもクレンチングは起こります。
■グラインディング(歯ぎしり)
就寝時に起こることが多いため、隣で寝ている人に指摘されて始めて気づくケースが大半です。歯ぎしりで音がするケースは全体の20%ほどで、残りの80%は音のしない歯ぎしりが占めます。そのため無自覚の人も多く、歯医者で歯を確認してもらった際に、擦り減った後などから、指摘されることも少なくありません。
管理人の個人的見解としては、プラキシズムが直接の原因となることもあるのかもしれませんが、症状としてプラキシズムが出てしまうというケースもあるのではと考えています。その場合はプラキシズムばかりに注目するのではなく、症状として出てしまう体の状況そちらのほうが重要なような気がします。
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