顎関節症と間違えやすい病気





■ 発作性神経痛

舌咽神経痛や三叉神経痛など。電撃的な痛みが生じるので比較的判断しやすい病気です。舌咽神経と三叉神経は、どちらも脳の底面から出ている脳神経のうちのひとつです。

舌咽神経は舌の一部(後部1/3)や咽頭の味覚や知覚、鼓室や耳管の知覚をつかさどる神経で、舌咽神経痛とは、あくびをしたり物を飲み込んだりしたときに、舌やのど、中耳、扁桃に痛みが出る病気です。

三叉神経は脳神経の中でも一番大きな神経で、3つの感覚神経線維と1つの運動神経線維からなります。感覚神経線維は(眼神経、上顎神経、下顎神経)からなり、眼神経は眼窩と前頭部の感覚をつかさどり、上顎神経は顔面の皮膚、鼻粘膜、上唇、上顎の歯の感覚をつかさどり、下顎神経は下唇、歯肉、歯の感覚をつかさどります。運動神経線維は咀嚼筋部位に分布してあり、咀嚼筋や口腔底筋を支配します。三叉神経痛とは顔面にはりでさしたような強い痛みが生じる病気です。痛みは数秒から数分とその間隔には開きがあります。



■ 歯のトラブル

歯茎の炎症、親知らず部位の炎症などにより、それが筋肉に波及して開口障害につながることもあるそうです。これらは炎症が治まれば次第に症状も改善していくものと思われます。そのほかにもごくまれですが顎周辺部にできた悪性腫瘍によって、痛みや開口障害が出ることもあるそうです。







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