■ はじめに
筋肉のコリの原因については
主に自律神経の不調、筋肉の過労、神経障害の3つに分類することができます。
■ 自律神経の不調
神経は脳脊椎神経系と自律神経系の大きく2つに分類することが出来ます。
脳脊椎神経系は運動や知覚を支配し、脳から脊椎を経由して末梢神経へと信号が送られます。
自律神経系は呼吸・循環・消化・分泌・体温の維持・排泄など無意識な体の機能をつかさどります。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれの機能ごとに促進・抑制とお互い相反する形で機能を維持しています。
交感神経は突発的な事態から体を守るために働き、
副交感神経は体力の回復をはかるよう働きます。
自律神経系は精神的緊張やある内臓や器官などの不調に影響を受けるとされ、
肩こりの場合、それら要因により自律神経の交感神経が刺激されることで筋肉の血管が収縮し肩こりが生じると考えられています。
■ 筋肉の過労
もともと人間は2足歩行するにともない、4キロもある頭を首と肩の筋肉で支えなくていけない構造にあり、これら筋肉は座った姿勢においても緊張を強いられています。
通常筋肉は緊張、弛緩を繰り返すことで血行を促しますが、
同じ姿勢を長時間続けることによる筋肉の緊張の持続や、
デスクワークなどをはじめとした特定の筋肉ばかりを酷使したりすることで
筋肉の過労を招いてしまいます。
筋肉が過労を起こすと乳酸などの老廃物が溜まり それにより発痛物質が生じ、
痛みやコリが発生します。
残りの原因については次回の更新時に掲載します。
■参考書籍
・専門医がやさしく教える肩こり
・症状に合った治療と予防 腰痛・肩こり
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